コナミ、バンナムは減収減益 外出自粛で明暗、ゲーム各社の決算:ゲーセンが臨時休業
コナミHD、バンダイナムコHDの2020年4〜6月の連結決算は減収減益。新型コロナ禍の中、アミューズメント施設の臨時休業が響いた。“巣ごもり需要”の恩恵を受けたゲームメーカーとの間で、明暗が分かれた。
コナミホールディングス(HD)の2020年4〜6月連結決算は、純利益が前年同期比42.4%減の41億円と大幅な減益だった。新型コロナ禍の中、アミューズメント施設の臨時休業に伴い、機器販売が低迷。同じくバンダイナムコHDの純利益も、22.1%減の131億円に沈んだ。任天堂、スクウェア・エニックスHDなど“巣ごもり需要”の恩恵を受けたゲームメーカーとの間で、明暗が分かれた。
コナミHDの売上高は528億円(前年同期比6.3%減)、営業利益が67億円(同32.4%減)。モバイルゲームや家庭用ゲームなどの分野は、売上高が428億円(同36%増)と伸びたが、アミューズメント事業は29億円(同11.8%減)と減収。さらに、スロットマシンなどを手掛ける「ゲーミング&システム事業」の売上高は30億円(同56.4%減)、スポーツクラブ運営などのスポーツ事業の売上高も47億円(同68.9%減)と落ち込んだ。
バンダイナムコHDの20年4〜6月は、売上高が1450億円(同8.9%減)、営業利益が199億円(同12.8%減)と減収減益。アミューズメント施設の運営、業務用ゲーム機の販売などを含む「リアルエンターテインメント事業」では、売上高が66億円(同69.5%減)と落ち込み、56億円の赤字を出した。
プラモデルやフィギュアなどを手掛けるトイホビー事業も、アミューズメント施設の景品などの需要も減り、売上高は544億円(同4.3%減)と微減。スマートフォンゲームや家庭用ゲームなどの「ネットワークエンターテインメント事業」は、売上高が778億円(同9.3%増)と増収したが、その他の減収をカバーしきれなかった。
一方、コロナ禍での外出自粛が追い風となったゲームメーカーは少なくない。任天堂は『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)が大ヒットし、純利益が前年同期比6.4倍の1064億円と大幅な増益。スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)も純利益が前年同期比3.4倍の143億円と大幅な増益だった。ゲーム「FINAL FANTASY VII REMAKE」のダウンロード販売が伸び、利益を押し上げたという。
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