富士ゼロックス、個室型ワークスペースの設置台数を倍増 オフィスビルにも展開:テレワーク需要獲得へ
富士ゼロックスは、個室型ワークスペース「CocoDesk」のサービス提供範囲を拡大し、設置台数を現在の2倍となる40台に増やす。駅構内の設置場所を増やすほか、オフィスビルのエントランスにも展開する。
富士ゼロックスは8月18日、個室型ワークスペース「CocoDesk(ココデスク)」のサービス提供範囲を拡大し、設置台数を現在の2倍となる40台に増やすと発表した。駅構内の設置場所を増やすほか、オフィスビルのエントランスにも展開する。新型コロナウイルスの影響で拡大しているテレワーク需要を取り込む。
ココデスクは、ビジネスパーソンが外出や移動の合間に活用できる個人用のワークスペース。室内にはデスクや椅子、大型モニター、無線LANなどを備えている。空調設備も整っており、室内の空気は常時入れ替わるようになっている。また、抗菌・ウイルス対策に有効な銀系無機抗菌剤のコーティングも実施した。現在、東京メトロの溜池山王駅、六本木一丁目駅、市ケ谷駅などの構内に計20台を設置している。
8月下旬以降、商談前の準備やオンライン会議などに活用してもらうため、都内のオフィスビルのエントランスにも展開していく。品川シーズンテラスやアーバンネット大手町ビルなど5カ所に2台ずつ設置する。
また、駅構内の設置場所も増やし、東京メトロ四ツ谷駅、大手町駅、三越前駅などのほか、神奈川県内で初となる京急川崎駅にも設置。8月下旬以降に利用可能となる。
専用サイトを用意しており、利用者はそこから会員登録が必要。登録後、利用者専用サイトから事前予約できるようにしている。利用料金は15分250円。9月末まではキャンペーンとして15分175円で提供している。
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