3年で売上2倍に! ミズノのワークビジネスが、伸びている理由:水曜インタビュー劇場(現場公演)(1/6 ページ)
ミズノの「ワークビジネス」が伸びている。売り上げを見ると、直近3年間で2倍の規模に。ミズノと言えば「スポーツメーカー」のイメージが強いのに、なぜこの分野にチカラを入れているのか。担当者に話を聞いた。
スポーツメーカーの「ミズノ」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。走るのが趣味な人はランニングシューズであったり、野球が好きな人はグローブであったり、ゴルフを楽しむ人はクラブであったり。最近だと、水着を使ったマスクを販売したところ、「オレも」「ワタシも」といった感じで、購入希望者が殺到し、サーバーがダウンするほど注目を集めた。
スポーツショップに足を運べば、同社の商品をたくさん目にするわけだが、ホームセンターでも「ミズノ」と書かれたアイテムが棚に並んでいることをご存じだろうか。建設、建築、運輸業などで働く人たち向けに、作業服やシューズなどを展開しているのだ。
このように書いても「はい、はい。大企業のアレね。新規事業というやつで商品を出しているんでしょ」と思われたかもしれないが、細々とやっているわけではない。ワークビジネスの売り上げをみると、本格的にスタートした2016年度が27億7000万円、その後も29億5000万円、39億3000万円、53億円と右肩上がり。直近3年間で2倍近くになっていて、21年度には100億円を目指しているという。
とはいえ同社の20年3月期の売り上げは1697億円なので、ワーク事業の規模はまだまだ。にもかかわらず、昨年度から営業部員を20人体制から90人体制に拡充するなど、この分野に注力する意気込みがうかがえる。
ミズノはワークビジネスで、どんな商品を展開しているのか。また、新規事業に参入することで、どんなことが見えてきたのか。同事業を担当している石田雅司さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
関連記事
- 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。 - 店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
コロナ禍でも業績好調の西松屋チェーン。店内は客が少ないのに、なぜ成長を続けられるのか。同社の“非常識経営”に迫る。 - 行列ができた「ワークマンプラス」、その後どうなったのか?
カジュアルウェアの新業態「ワークマンプラス」が好調である。2018年9月にオープンしたところ、レジに行列ができて、入場制限をかけることも。日本中に旋風を巻き起こしたわけだが、その後はどうなったのか。同社に取材したところ……。 - えっ、盗まれないの? 無人の古本屋は、なぜ営業を続けられるのか
東京の三鷹駅から徒歩15分ほどのところに、無人の古本屋がある。広さ2坪のところに、500冊ほどの本が並んでいるだけ。「誰もいなかったら、本が盗まれるのでは?」と思われたかもしれないが、実際はどうなのか。オーナーに話を聞いたところ……。 - なぜ「スーツみたいな作業着」をつくって、しかも売れているのか
スーツのような作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」が売れている。製造しているのはアパレルメーカーでもなく、作業着メーカーでもない。水道工事などを行っている会社がつくったわけだが、なぜこのような商品を開発したのか。その狙いを聞いたところ……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.