ニュース
ファミマ、ロボット店員を試験導入 VRでペットボトルを遠隔陳列:22年までに最大20店舗で
ファミリーマートが、遠隔操作で店舗の商品を陳列できるロボットを試験的に導入した。店舗のバックヤードで、ペットボトルの陳列を行う。
ファミリーマートとロボットベンチャーのTelexistence(TX)は8月26日、遠隔操作で店舗の商品を陳列できるロボットを試験的に導入したと発表した。店舗のバックヤードで、ペットボトルの陳列を行う。人手不足の軽減だけでなく、人と人との接触も減らし、新型コロナウイルスの感染防止にもつながるとしている。
実験では、TX虎ノ門オフィス(東京都港区)にいる操縦者がVR端末を装着し、ファミリーマートとしまエコミューゼタウン店(豊島区)に設置したロボットを操る。陳列速度と精度の検証を行い、おにぎり、サンドイッチ、弁当など作業の対象商品も随時拡大。2022年までに、最大20店舗への導入を目指す。
作業内容によっては、遠隔地から一人で複数店舗の作業を行える場合もあるといい、ファミリーマート全店への導入も検討する。
ローソンも9月に東京ポートシティ竹芝店(港区)で、Telexistenceの遠隔操作ロボットを試験的に導入する予定。おにぎりや弁当、飲料などの品出しを担当するという。
関連記事
- 「売れなかった」ハムサンド、カメラ50台で真相解明 高輪GW駅「無人決済コンビニ」の実力
高輪ゲートウェイ駅にオープンした無人コンビニ店舗「TOUCH TO GO」。無人化によるコスト削減に注目が集まる一方、データ活用という点でも大きな可能性を秘めている。約50台のカメラ映像を分析し「POS端末では分からなかったこと」が見えてきた。 - 販売員はモニターの中 ビックカメラが“遠隔接客”に手応えを感じている理由
ビックカメラが7月から一部店舗で“遠隔接客”を試験的に実施している。コロナ禍で非対面・非接触での説明を受けたいというニーズがあると考えた。一定の成果が出たことから今後も継続・拡大していく。 - モスバーガー、「リモートレジ」を導入 分身ロボットで商品選びをサポート
モスフードサービスは7月下旬から、遠隔で会話ができる“分身ロボット”をレジでの接客に活用する実証実験を始める。身体障害のある人を起用し、客との対話や注文の受け付けを担ってもらう。人手不足解消やコロナ後の“新しい接客”を想定する。 - 価格がコロコロ変わる! ビックカメラが「電子棚札」を導入したら何が見えてきたのか
ビックカメラでは自動で価格が変わる「電子棚札」の導入を進めている。全店に展開する予定で大手チェーンでは珍しい動きだ。実際に導入してどんな効果が出てきたのか、店舗に行ってみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.