懐かしい「昆虫」が復活 ジャポニカ学習帳販売開始50周年:イラスト柄も販売
ショウワノートは「昆虫」をテーマにした10種類のジャポニカ学習帳を9月から販売する。子ども向けの「学習帳」での採用は2012年以降で初。子どもたちに昆虫のビジュアルに興味を持ってもらい、自然環境に目を向けてもらいたいという。昆虫のイラスト柄を採用した商品も展開する。
文具メーカーのショウワノート(富山県高岡市)は8月28日、ジャポニカ学習帳の販売開始50周年を記念して、「昆虫」をテーマにした10種類のジャポニカ学習帳を9月から発売すると発表した。いずれもB5サイズ、参考価格190円(税抜)。
1970年から販売されているジャポニカ学習帳。子供たちに、普段目にすることのできない自然を知ってもらいたいと、1978年から昆虫生態写真家の山口進氏が撮影する、世界中の花や昆虫の写真を表紙に採用してきた。
しかし、昆虫が表紙の商品は、昆虫になじみのない子どもたちが増えたことなどから、花の表紙に比べ売り上げが落ち込んでいたという。その後徐々に昆虫が掲載された商品の数は少なくなり、2012年以降表紙から消えてしまった。
今回販売50周年を機に、改めて子どもたちに昆虫のビジュアル的な魅力や、不思議な生態に興味を持ってもらい、自然環境に目を向けてほしいと「昆虫」を採用した。定番の写真に加え、かわいいイラスト柄の商品も用意している。採用された写真はいずれも世界中で撮影された珍しい昆虫で、山口氏の意見も踏まえ社内で議論を重ね選出したという。
ショウワノートによると、販売45周年の2015年に、過去に使用した写真を用いた「復刻版」を販売したものの、子ども向けの商品として新しく採用したのは、2012年以降で初めてだという。今回は限定販売だが、売れ行きが好調な場合は、リニューアルのタイミングで「レギュラー商品としての復活もあり得る」としている。
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