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いきなり!ステーキ、プリペイド機能「肉マネー」終了へ 「決済サービスが充実したため」:21年12月まで
「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは、プリペイドサービス「肉マネー」を2021年12月に終了する。20年9月にQRコード決済を導入するなど、決済サービスが充実したため、終了を決めたという。
「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは8月31日、プリペイドサービス「肉マネー」を2021年12月に終了すると発表した。20年9月に導入するQRコード決済をはじめ、クレジットカード、交通系電子マネーなど、その他の決済サービスが充実したため肉マネーを終了するという。
肉マネーは、スマートフォンアプリなどに入金できる独自の電子マネー。15年10月から提供してきたが、20年11月に入金と「肉マネーギフトカード」の販売を停止し、21年12月には全てのサービスを終了する。
利用者が購入済みの肉マネーギフトカードは、各ギフトカードの有効期限まで使えるようにする。注文した肉の重さ(グラム)を記録する「肉マイレージ」は引き続き提供し、20年12月には新サービスも発表するとしている。
いきなり!ステーキは、出店拡大を急ぐあまり自社ブランド同士が競合し、売り上げが低迷。19年11月には44店舗の閉店を決め、ネット上では「近隣店舗がなくなると、肉マネーを使いきれない」という“肉マネー難民”の投稿が相次いだ。その後も新型コロナウイルスの影響などで業績は落ち込み、20年7月には114店舗の閉店を発表している。
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