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非対面でも笑顔、羽田空港に“アバター案内人” JALとパナが実験:リモートで
羽田空港で、JAL係員がリモートで案内する実験が始まる。ディスプレイ上のアバターを通して、搭乗客に出発ロビーなどを説明する。
日本航空(JAL)は9月8日、羽田空港の国内線搭乗口で、係員がリモートで案内する実験を14日に始めると発表した。遠く離れた場所にいる係員が、ディスプレイ上のアバターを通して、搭乗客に出発ロビーなどを説明する。
サービスの仕組みは、パナソニックが開発した。アバターには、操作している係員の表情を反映でき、「リモートによる非接触・非対面の環境でも、表情豊かで対面に近い案内が可能」という。案内時の定型の動作を登録したり、搭乗順を表示したりすることもできる。アバターを使わない間は、広告などの配信も可能としている。
実験は9月14〜25日、羽田空港第1旅客ターミナルビル内のJAL国内線搭乗口の一部で行う。設置台数は4台。
今回の取り組みで、JALは「空港での安全・安心な環境づくりを強化し、社員の働き方の選択肢も増やす」としている。
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