2015年7月27日以前の記事
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Zoomにも上席? 遠隔時代のハラスメント防止リモート時代の落とし穴(2/2 ページ)

新型コロナ感染拡大を受けて、オンライン会議を導入した企業も多いはず。爆発的に普及した「Zoom」に新機能が搭載され、リモート会議でも「上席設定」ができる。新しい生活様式に伴い、新たなビジネスマナーも生まれるのだろうか?

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(3)遠隔時代のリスク

 リアル職場でも、「稟議書のハンコは傾けて押す」の類いの謎習俗を「マナー」と信じる未開の人が野放しになっている職場は多々あるでしょう。しかし遠隔時代はそれが大きな組織のリスクになっています。

 有名芸能人がZoomで全裸になったことを週刊誌に売られた事件がありました。ITなので証拠が作りやすいのです。リモート環境を理解できない人物が管理者をやっていると、リスクはひたすら極大化します。ハラスメントに及びやすい環境がそのままで、さらに輪をかけてそのハラスメントを証拠に残すことも容易です。

こうした組織のリスクとしてのハラスメント対策はかなり注目されていて、私もさまざまな業界業種の企業でセミナーや、9月18日のHR EXPOでも基調講演を行っています。リモート化やIT化がリスクなのではなく、環境変化を受け入れられない組織がリスクなのです。

 管理職がハラスメントを理解しない組織が「新たな生活」環境に適合していけるとは、およそ考えられません。リスク対策、もはや待ったなしです。(増沢 隆太)

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