ニュース
Zoomにも上席? 遠隔時代のハラスメント防止:リモート時代の落とし穴(2/2 ページ)
新型コロナ感染拡大を受けて、オンライン会議を導入した企業も多いはず。爆発的に普及した「Zoom」に新機能が搭載され、リモート会議でも「上席設定」ができる。新しい生活様式に伴い、新たなビジネスマナーも生まれるのだろうか?
(3)遠隔時代のリスク
リアル職場でも、「稟議書のハンコは傾けて押す」の類いの謎習俗を「マナー」と信じる未開の人が野放しになっている職場は多々あるでしょう。しかし遠隔時代はそれが大きな組織のリスクになっています。
有名芸能人がZoomで全裸になったことを週刊誌に売られた事件がありました。ITなので証拠が作りやすいのです。リモート環境を理解できない人物が管理者をやっていると、リスクはひたすら極大化します。ハラスメントに及びやすい環境がそのままで、さらに輪をかけてそのハラスメントを証拠に残すことも容易です。
こうした組織のリスクとしてのハラスメント対策はかなり注目されていて、私もさまざまな業界業種の企業でセミナーや、9月18日のHR EXPOでも基調講演を行っています。リモート化やIT化がリスクなのではなく、環境変化を受け入れられない組織がリスクなのです。
管理職がハラスメントを理解しない組織が「新たな生活」環境に適合していけるとは、およそ考えられません。リスク対策、もはや待ったなしです。(増沢 隆太)
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.
関連記事
Zoomに上座はあるのか? 「偉い人を画面上で固定」は想定済み? Zoom日本法人の公式見解は
Zoomの新機能で、会議のホストが参加者の表示順を変更できる「カスタムギャラリービュー」が物議を醸している。Zoom上に上座はあるのか、広報担当者に見解を聞いた。
Zoomで「部長や役員を上座に表示」が実現? 新機能に賛否両論、「よく分からないマナーが増える」「メインスピーカーを強調できる」などの声
Zoomに、参加者の表示レイアウトを変更できる「カスタムギャラリービュー」が追加。ネットでは「部長や役員を上座に表示させる」ことが可能になるのでは? という声が上がっている。
結局、Zoomは使っても大丈夫なのか?
コロナ禍でテレワークの需要が高まる中、一気に知名度を上げた「Zoom」。しかしユーザー数の急増に伴い、セキュリティの不備が次々と発覚している。Zoomを使っても構わないのか? 慎重になるべきか? 問題点と対策を整理した。
テレワークで浮いた時間、どうする? 誰にも文句を言わせない「サボり方」を伝授する
働き方改革、新型コロナウイルスの影響もあり、ようやく浸透し始めたかに見えるテレワーク。「サボれる」と思う人も、部下に「サボられる」と思う人もいるのでは。企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタント、横山信弘氏がどこにも角が立たない「サボり方」を伝授する
