6社中5社が判明 PayPay、メルペイでもゆうちょ銀行から不正引き出し
ドコモ口座から始まった不正引き出しは、PayPay、LINE Pay、メルペイ、Kyashなど数多くの決済サービスにも広がっている。15日に高市早苗総務大臣は、「ゆうちょ銀行が提携している12社の即時振り替えサービス業者のうち、既に(ドコモ口座を含む)6社で不正出金の被害が発生している」と話しており、そのうちの5社が判明した形だ。
ドコモ口座から始まった不正引き出しは、PayPay、LINE Pay、メルペイ、Kyashなど数多くの決済サービスにも広がっている。9月15日に高市早苗総務大臣は、「ゆうちょ銀行が提携している12社の即時振り替えサービス業者のうち、既に(ドコモ口座を含む)6社で不正出金の被害が発生している」と話しており、そのうちの5社が判明した形だ。
メルペイは9月16日、決済サービス「メルペイ」にて、ゆうちょ銀行から不正な引き出しを確認したと発表した。件数は3件、被害総額は49万8113円。併せて16日から、ゆうちょ銀行の新規口座登録、チャージを一時停止した。
現時点で他の銀行での被害は確認されていない。また、被害者へは全額を補償する。
これらを受けて、メルペイは本人確認を強化する。従来、身分証明書を使ったeKYC、または銀行口座登録を本人確認方法としていた。今後、新規に金融機関口座を登録する際にはすべてeKYCを必須とする。また、既に口座登録を済ませている場合もチャージを行う際にeKYCを必須とする。一部の金融機関については16日から対応を開始しており、順次全金融機関に拡大する。
PayPayも15日に、決済サービス「PayPay」にて、同じくゆうちょ銀行からの不正な引き出しを確認した。2020年1月以降の8カ月間で、件数は17件、被害総額は141万5141円。
同社は9月に入ってゆうちょ銀行の口座登録時にeKYCによる本人確認を追加で必須としており、それ以降は不正利用は発生していないとしている。また、被害者には全額を補償する対応を始めており、一部は既に補償済みだという。
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