退職者が「辞めたけど良い会社」と感じる企業 2位はグーグル、1位は……:退職後の活躍見据える
オープンワークが発表した「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2020』」によると、1位はマッキンゼー・アンド・カンパニー。2位はグーグル、3位はP&Gだった。
退職者からも「良い会社だった」と思われている企業とは? 就職・転職のための口コミサイト「OpenWork」を運営するオープンワーク(東京都渋谷区)が9月16日に発表した「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2020』」によると、1位はマッキンゼー・アンド・カンパニーだった。退職後に活躍する人が多く、“卒業”した後のキャリアを見据えて働ける点が評価された。
OpenWorkに投稿された口コミのうち、「退職者」に限定して評価を集計し、ランキングを作成した。
1位のマッキンゼーは、世界的コンサルティングファームで、著名な起業家や経営者を多く輩出していることで知られる。退職にマイナスイメージがなく、むしろ「卒業」と前向きに捉えられる風土がある。退職者のコメントでも「入社の目的が、その後の目標達成のための手段にすぎなかった」「マッキンゼーで出世するのではなく退職後にブランドをどう活用するかが重要な会社」「全員がいつかは卒業する前提で働いている」といったものが目立った。
2位以降はグーグル、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、A.T.カーニー、リクルートホールディングス、フロンティア・マネジメント、ゴールドマン・サックス証券、GEジャパン、特許庁、ボストン・コンサルティング・グループと続いた。人材の流動性が高い外資系企業が上位10社のうち7社を占めた。日本企業でも、在職中の経験を生かして転職したり独立したりする人が多いイメージがある企業が上位に入っている。
一方、30位までを見ると、日本企業も多く入っており、業種も幅広い。特に離職率が低いとされる総合商社も2社ランクイン。15位に三井物産、21位に三菱商事が入った。ともに退職者からの評価は高いものの、退職検討理由には長期雇用を前提としたキャリアパスや年功序列の風土を挙げるコメントがあり、「退職を前提としていた」という人が多い上位企業とは異なる背景もあるようだ。
データの集計期間は2017年1月〜20年8月。退職者からの投稿が10件以上ある3976社の口コミを対象に集計した。
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