スタバ、アイスドリンクのプラカップを紙に変更 ストローも不要に:使い捨てプラスチック削減へ
スターバックスコーヒージャパンは、アイスドリンクの一部の容器をプラスチックカップから紙カップに変更する。ストロー不要の新しいふたも採用。11月から103店舗で導入し、2021年2月には国内全店舗に広げる。
スターバックスコーヒージャパンは9月25日、アイスドリンクの一部の容器をプラスチックカップから紙カップに変更すると発表した。ストロー不要の新しいふたも採用する。11月から103店舗で導入し、2021年2月には国内全店舗に広げる。使い捨てプラスチック削減に向けて、取り組みを加速させる。
容器を変更するのは、これまでプラスチックカップで提供してきたアイスコーヒーやアイスティーなどの主要アイス商品。ホット・アイス兼用の新しいペーパーカップを使用する。この容器は内側と外側にラミネート加工を施しており、冷たい液体を注いでも結露の影響を受けにくく、耐久性を持たせている。また、適正に管理されている森林などからの原材料で生産されたFSC認証紙を使用する。
ホット・アイス双方に使用できる新しいふた「ストローレスリッド」も導入する。ふたに飲み口を付けることで、ストローなしで飲むことができる。ホットドリンクに使用していた従来のふたよりも飲み口を大きく設計することで、飲み心地がよく、ドリンクの香りも楽しめるようにした。また、フリップアップの形状を採用することで、持ち帰り時に使用していたプラスチック製マドラーや飲み口をふさぐシールの削減にもつなげる。
今回の取り組みによって、1杯あたり約6割のプラスチック使用量を削減。年間を通じて、約6100万杯分のプラスチックカップ削減効果が生まれる見込みだという。
一部店舗で導入する11月から新しいカップとふたを使用する商品は、アイスコーヒーとアイスティーのほか、全ホットドリンク。全国に広げる21年2月からは「スターバックス ラテ」などアイスのエスプレッソビバレッジ(一部商品を除く)や、アイスココア、アイスミルクも対象となる。
同社では、使い捨てプラスチック削減の取り組みを順次進めている。20年1月からは紙ストローを導入し、現在は全店舗で提供。2月からは繰り返し使用できる「リユーザブルカップ」を全店舗で販売している。
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