ニュース
イオン、PB初の本格ビール発売 酒税改正でビール需要の高まり見込む:第3のビールは価格据え置き
イオンは、プライベートブランド(PB)から初の生ビールとなる「トップバリュベストプライス富良野生ビール」を発売する。本体価格は1缶350ミリリットルで150円(税別)。一方、税率が引き上げられる第3のビールでは、PB商品の価格を増税後も据え置く。
イオンは9月28日、プライベートブランド(PB)初の生ビールとなる「トップバリュベストプライス富良野生ビール」を10月6日に発売すると発表した。本体価格は1缶350ミリリットルで150円(税別)。10月の酒税改正でビールの税率が下がることから、同社はビール需要の高まりを見込む。
トップバリュベストプライス 富良野生ビールは、サッポロビールが製造を受託。全国約5200店舗の「イオン」「イオンスタイル」「イオンスーパーセンター」「マックスバリュ」「ダイエー」などで販売する。
原料に希少な北海道富良野産ホップ「リトルスター」を50%以上使用。さわやかな薫りとコク深い味わいを感じられる本格生ビールに仕上げたという。さらに、副原料を一切使用せず麦芽100%で製造するなど、原料・産地・製法にこだわった。
一方、税率が引き上げられる第3のビールでは、PB商品「トップバリュベストプライス バーリアル」シリーズの価格を増税後も据え置く。1缶350ミリリット入りを本体価格78円で引き続き販売する。物流センターに在庫を持たず、当日中に配送するようにして保管費用を減らすなど、物流効率化を行い増税分を補うという。
関連記事
- キリン、糖質ゼロのビール10月発売 健康意識の高まり背景に
キリンビールは糖質ゼロのビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を10月6日に発売すると発表した。10月から段階的に始まる酒税法改正でビールが減税されることを受け、売り上げの拡大を狙う。また、コロナ禍で健康意識も高まっていて、それらのニーズにも応えられるとしている。 - チロルチョコ×日本酒 老舗の酒造メーカー、予想外な組み合わせに商機見いだす
福岡県の酒造メーカーいそのさわが「チロルチョコきなこもちに合う日本酒」を9月16日に発売する。前回販売した「チロルチョコミルクに合う日本酒」が好調だったことを受け、第2弾を展開する。日本酒の国内消費が年々減少する中、話題性を高めて日本酒の需要を拡大させる狙い - 「ビール“を”楽しむ」から「ビール“で”楽しむ」へ アサヒ、スーパードライのデジタル施策を大転換
アサヒビールは、看板ブランド「アサヒ スーパードライ」のマーケティング戦略を強化する。ビール市場が縮小する中、若年層をターゲットにしたデジタル施策などを展開し、ビールによる「コト消費」を打ち出す。 - チキンラーメンと今年もタッグ 過去最高の販売数をたたき出した「金麦」が狙う市場とは
金麦とチキンラーメンがコラボした「チ金麦鍋」を今年も実施。昨年は関連動画が500万回以上再生されるなど好評を博した。金麦は上半期として過去最高の売り上げを19年に達成。金麦が支持を受け続ける理由とは? - たばこメーカー各社の値上げ状況は? 2020年銘柄まとめ
10月のたばこ税の増税を控えたばこメーカーは各銘柄の値上げを発表。「IQOS(アイコス)」「glo(グロー)」「Ploom(プルーム)」といった加熱式たばこ用銘柄や、紙巻たばこの価格はいくらになるのか。各社の値上げ状況をまとめた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.