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売り場でアバターが接客 伊藤園「日本茶の日」に合わせ新しい販促活動を実施:遠隔で従業員が操作
伊藤園は遠隔操作で動くアバターを活用した店頭での販促活動を実施する。10月1日の「日本茶の日」に合わせた企画で、売り場に人が立つことなく客と対話することができる。
伊藤園は9月29日、遠隔操作で動くアバターを活用した店頭での販促活動を展開すると発表した。10月1日の「日本茶の日」に合わせた企画で、売り場に人が立つことなく客と対話することができる。
同社広報担当者によると、例年の「日本茶の日」のイベントでは、1000人以上の従業員が店頭に立って、客に試飲してもらったり、質問に答えたりして商品を提案していたという。今回は新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、一部店舗の売り場でアバターを使った販促活動を行う。
活用するのは、電通とエジェ(東京都港区)が共同開発した接客VTuberサービス「CharaTalker(キャラトーカー)」。操作する人がスマートフォンの画面に話しかけるとモニター上のキャラクターに反映される仕組み。アバターは、操作する人の表情や動きに連動しているほか、ボイスチェンジ機能も備えていて、自然なジェスチャーで接客を行えるという。
操作は、お茶に関する知識を持つ厚労省認定の「伊藤園ティーテイスター社内検定」の資格を持つ従業員が行う。知識を生かしながら、客のお好みに合わせた製品を提案したり、お茶に関する情報を提供したりするという。
同社は、「新しい販売促進策と、お茶に関する知識を積極的に活用し、お茶の魅力を伝えて市場の拡大を目指す」としている。
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