やっぱり、オフィスデザインは変更したほうがよさそうだ:企業の懸念(1/4 ページ)
新型コロナ感染拡大を受けて、オフィスをあり方を見直す企業が増えている。テレワークを導入したことで面積を狭くしたり、決まった席がないフリーアドレスを導入したり、サテライトオフィスを設けたり。そんな中で、課題もあって……。
新型コロナウイルス感染者が日本で確認されてから10カ月近く経った今、感染対策をしながらも少しずつ日常が戻りつつある。とはいえ、1日の大半をオフィスで過ごすビジネスパーソンにとって、安全なビジネス環境を確保するのは容易ではない。
米大手IT企業のグーグルやフェイスブックなどは、2021年の夏までリモートワークを実施することにしている。また、ツイッターやスクエアなどは、無期限でリモートワークを継続すると発表している。
企業がリモートワークを継続しているのは、より柔軟性のある働き方や将来の計画を立てやすくしたい、という従業員からの要望を考慮しているためだ。しかし、多くの企業では今後どのようにビジネス環境を整えるべきか、検証を必要としている。
リモートワークは、ウイルスの感染予防対策に効果的ではあるが、デメリットもある。生活の場でもある自宅では、仕事の生産性が低下したと感じるビジネスパーソンは少なくないからだ。
また、企業が最も懸念しているのは、クリエイティビティだ。これまで、大手IT企業はオフィス内でのコラボレーションやチームの団結力を強めるために、巨大なオフィスを作って、無料で使えるカフェテリアや手厚い福利厚生で従業員を引きつけてきた。それがリモートワークになると、これまで通りのオフィスカルチャーを継続できるかどうかが難しくなっている。
また、クリエイティビティや生産性だけの問題ではない。リモートワークにシフトすることで困るのが、従業員の昇給や採用など人事に関わる部分だ。今まで以上に評価に時間がかかるなど、さまざまな課題が持ち上がっている。
こうした事態を受けて、今ではオフィスでの作業とリモートワークを組み合わせたハイブリッド型の働き方がより現実的になりつつある。
オフィスを存続させるにしても、多くの従業員を呼び戻すためにはどのようにウイルスの感染予防対策をしたらいいのか――。それには、オフィスでの安全性を高めるため、オフィスのデザイン変更が必要不可欠となりそうだ。
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