ニュース
1店舗の求人に300人が応募! コンビニの人手不足問題がコロナ禍で劇的に改善した理由:他業種から流入か(2/3 ページ)
1年前は深刻な人手不足に苦しんでいたコンビニ業界だが、コロナ禍の影響で求人の応募者が増えている。その理由は?
自社Webサイト経由の応募が増加
コンビニで働こうとしている人の数が増えていることがうかがえるデータはいくつかある。
ローソンの担当者によると、自社Webサイト経由のクルー応募数は、4月に前年同月比3倍となった。5〜6月は同1.7倍、8月は同1.8倍と高水準の状態が続いてるという。ファミマの場合も、自社Webサイトからの応募数は「コロナ禍を受けて前年比1.7〜1.8倍程度」(担当者)という。
セブンは決算会見で詳細な数字を公開している。自社のWebサイトを通じた応募人数は1〜3月は3万人を下回っている状況だったが、4月には倍近くに増加。その後もコロナ禍前の2倍強で高止まりしている。さらに、自社Webサイトに求人情報を掲載する店舗の数は、4月以降は前年の水準を下回る状況が続いている。つまり、十分な人員が確保できたため、求人情報を掲載しない店舗が増えていると考えられる。セブンの担当者も「マクロ的には人手不足の解消と見ることはできる認識だ。ただ、地域や店舗による偏りがある」と説明する。
関連記事
- 「たばこは無言で買う時代」 セブンが実験店で掲げた“秀逸”すぎるコピーの意味とは?
セブンが実証実験を継続的に行う拠点がある。実際に行ってみると「たばこは無言で買う時代」というコピーがあった。どんな意味があるのか? 実際にたばこを買ってみた。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - 「100円×3個=301円」問題でセブンが公式に謝罪 見習うべきは「イオン方式」か
「税込100円×3個=301円」問題で混乱が起きたセブン。お客が困惑した根本原因は事前告知が不足していたことだ。ただ、イオンが採用する価格表記を採用する道もあったかもしれない。 - 店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
コロナ禍でも業績好調の西松屋チェーン。店内は客が少ないのに、なぜ成長を続けられるのか。同社の“非常識経営”に迫る。 - 僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由
香港アクション映画の象徴的存在、ジャッキー・チェンのイメージダウンが止まらない。隠し子である「娘」の振る舞いや、自伝で語られた「ダメ人間」ぶりなどが欧米やアジアで話題になっている。私たちのヒーローだったジャッキーに何が起きているのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.