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僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由:世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)
香港アクション映画の象徴的存在、ジャッキー・チェンのイメージダウンが止まらない。隠し子である「娘」の振る舞いや、自伝で語られた「ダメ人間」ぶりなどが欧米やアジアで話題になっている。私たちのヒーローだったジャッキーに何が起きているのか。
1997年まで英国領だった香港は、独自の文化を築いてきた。
代表的な文化の一つは、香港映画だ。昔から映画を通して香港を身近に感じてきた日本人も少なくないだろう。
香港映画の象徴的な存在が、ブルース・リーやジャッキー・チェンである。ただブルース・リーはちょっと世代が上ということもあり、現在64歳のジャッキーのほうが日本では広い層に支持を得ていたと言える。ジャッキーは長く香港映画を率い、90年代にはハリウッドにも進出して成功を収め、世界的なアクション俳優に上り詰めた。今では、世界で5番目に稼いでいる俳優(2018年)になった。
かくいう筆者も子供時代に彼の映画に夢中になった一人だ。『プロジェクトA』などは吹き替え版のせりふを覚えてしまうほど繰り返し見たものだった。
そんな香港を代表する俳優のジャッキーが、いま大変なことになっているという。とにかくイメージが急落しているのだ。しかも、15年に上梓した自伝の英訳版が最近出版され、そこで語られた彼の「ダメ人間」ぶりがあらためて英語圏で話題にもなっており、世界的なイメージダウンの危機にある。私たちのヒーローだったジャッキーにいったい何が起きているのか。
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