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最終利益88倍、パソナGの20年6〜8月期 BPOサービスの需要拡大:増収増益
パソナグループの20年6〜8月連結業績は、純利益が前年同期の88倍に相当する40億円に。新型コロナウイルスの影響で、人材採用や集合型研修の需要は減ったが、BPOサービスの需要が大きく伸びた。
パソナグループが10月15日に発表した2021年5月期第1四半期(20年6〜8月)連結業績は、売上高が前年同期比7.7%増の857億円、営業利益が5.8倍の72億円、純利益が88倍の40億円と大幅な増収増益だった。新型コロナウイルスの影響で、人材採用や集合型研修の需要は減ったが、企業の間接業務を請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの需要が大きく伸びた。
前年同期は子会社株式の一部売却に伴う支払い手数料が発生し、利益を圧迫していたが、当四半期はそうした要因もなく増益につながった。
21年5月期の連結業績予想は、売上高が前年比4.6%減の3100億円、営業利益が5.5%減の100億円、純利益が4.2倍の25億円のまま据え置いた。同社は「長引く新型コロナウイルスの影響で、今後の雇用情勢や日本経済の先行きの不透明感が強い」とみている。
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