ハロウィーンに否定的な理由 3位は「何かと理由をつけて騒ぐのは良くない」、2位は「感染拡大につながりそう」、そして1位は……:調査で判明
ハロウィーンの時期がやってきた。このイベントに肯定的、否定的な考え方をする人たちがいる。どんな理由からか。
リクルートライフスタイル(東京・千代田)の調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は10月16日、ハロウィーンに関する意識調査の結果を発表した。ハロウィーンに肯定的・否定的な考え方をする理由がそれぞれ明らかになった。
ハロウィーンに関連した飲食、パーティー、イベントに「参加の予定がある」と回答したのは全体の15.2%で、「参加の予定はない」(84.8%)を大きく下回った。また、参加する予定があると回答した人の割合は、前年から6.0ポイント減少。過去6年間で最低の結果となった。
「今年のハロウィーンは誰と過ごしたいか(複数回答)」と尋ねたところ、最も多かった回答は「ハロウィーンを意識して過ごすつもりはない」(58.6%)で、「夫婦2人で」(8.6%)、「家族・親族(小学生以上18歳以下の子連れ)」(8.5%)、「友人・知人」「家族・親族(未就学児連れ)」(ともに7.7%)、「家族・親族(19歳以上のみ)」(7.6%)と続いた。
ハロウィーンに肯定的・否定的な理由
「ハロウィーンに肯定的な理由(複数回答)」を尋ねると、「本来の意味と違っても日本風に楽しめば良い」(37.8%)が最も多く、「子どものためのお祭りとして良い」(33.8%)、「経済効果がある」(31.3%)と続いた。1年前の調査と比べ、全体として数値が減少する結果となった。ホットペッパーグルメ外食総研は「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、イベント性の高いハロウィーンに対する肯定的な考え方が減退している状況が考えられる」と分析している。
「ハロウィーンに否定的な理由(複数回答)」を尋ねると、「自分には関係がないように思う」(43.4%)が最も多く、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大につながりそう」(41.6%)、「何かと理由をつけて騒ぐのは良くない」(37.5%)と続いた。コロナ禍で“密”になるイベントを避ける傾向が強まっていることや、一部の若者が東京・渋谷区の交差点付近で暴徒化したニュースなどが影響しているとみられる。
この調査は9月1〜8日に、首都圏、関西圏、東海圏に住む20〜69歳の男女を対象にインターネット上で実施した。有効回答数は1万260件。
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