2021年は何がヒットする?予想ランキング キーワードは「レスしてリッチに」:コロナ禍の影響も
2021年に話題になりそうな商品やサービスは何か。博報堂生活総合研究所が全国の男女1008人に調査した「2021年ヒット予想」をまとめた。
2020年もあと2カ月――。21年に話題になりそうな商品やサービスは何か。博報堂生活総合研究所が全国の男女1008人に調査した「2021年ヒット予想」をまとめた。
ランキングを見ると、最も多かったのが「キャッシュレス決済」(68.0点)。2位は「ドライブレコーダー」と「エコバッグ」(いずれも64.5点)、次いで「テレワーク」(64.0点)、「オンライン会議」(62.0点)と続いた。
ランキングの結果を受け、博報堂生活総合研究所は21年ヒット予想のキーワードを「レスしてリッチに」と定義する。「従来の慣習に基づく無駄や無理をレス(少なく)して、生活の質をリッチ(高める)にする。そんな『レスしてリッチに』な暮らしをかなえる商品やサービスが挙がった」(同研究所)と分析する。
男女別に見ると、共通の項目は10項目中8項目だった。1位は男女共通で「キャッシュレス決済」(男性62.0点、女性74.0点)。「テレワーク」(男性59.0点、女性69.0点)、「ドライブレコーダー」(男性60.0点、女性69.0点)も共通で3位以内に入った。しかしその他上位項目をみると、男性では「5G」(4位、58.5点)、「AI(人工知能)」(7位、57.0点)など、技術関連の項目が。女性では「エコバッグ」(2位、71.5点)、「テークアウト」(8位、63.0点)、「感染防止対策用品(マスク以外)」(9位、62.0点)など、暮らしに身近な項目が上位に入った。
また、20年にヒットを実感した商品やサービスを聞いたところ、1位は「ソーシャルディスタンス」(81.0点)。以下「テレワーク」(78.0点)、「オンライン会議」(74.5点)、「個人が配達するフードデリバリー」(73.5点)などと、コロナ禍で生まれた「新しい体験」に関する項目が上位を占めた。
博報堂生活総合研究所は「実感したヒットと、21年にヒットすると予想された上位30項目は重複するものが目立った。新しく始まった体験が、21年も『ニューノーマル』として継続発展していくと捉えているようだ」と分析している。
この調査は、インターネットで実施。調査期間は9月25日〜29日で、15〜69歳の男女1008人が回答した。商品やサービスなど80項目を提示し、「今年ヒットした」「来年以降、話題になりそう/普及していそう」に対して、「そう思う」「ややそう思う」「そう思わない」で回答してもらい、それぞれ強弱をつけて点数を割り振って平均得点を算出した。
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