仕事満足度ランキング、コロナ禍でトップとなった意外な職種とは?:doda調査
コロナ禍で最も満足度の高い仕事とは?。転職サービスのdodaが118職種の人々に調査。意外な仕事がトップに。
人材系大手のパーソルキャリア(東京・千代田)が運営する転職サービス「doda」は11月2日、118職種のビジネスパーソンに聞いた2020年の「仕事満足度」ランキングを発表した。コロナ禍によるテレワークの急速な浸透など人々の働き方が急激に変化した中で、ちょっと意外な職種が1位となった。
技術・クリエイティブ系職種も健闘
調査は8月、20〜59歳のホワイトカラー系に当たる118職種の正社員の男女1万5000人に、Web上で実施した。現在就いている仕事に対する満足度を「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」「総合」の5指標ごとに、100点満点で採点してもらった。
結果、「総合」の項目で1位となったのは、金融系専門職の「融資審査/契約審査」。「総合」で平均73.7点となり、「労働時間」(82.7点)などの項目でも1位となった。2位となったのは「MR(製薬系営業)」で、「総合」で69.6点。回答者からは「コロナ禍でも業績に影響が少なく給料が安定している点」などが挙げられた。
上位の職種を見ると全体的に、SEやインフラ・Webエンジニアといった技術職に加え、ゲーム制作やライターといったクリエイター・クリエイティブ系職種も食い込む結果となった。dodaの担当者は「新型コロナの影響を大きく受けていなかったり、リモートワークが進んだ職種が上位にランクインした」と分析している。
他にも、特に上位で目立ったのが「薬事」といった医療系専門職(※医師や看護師といった医療現場の職種は含まず)だった。これらの回答者からは「コロナ禍においても業績への影響がない」「リモートワークでも業務が成り立つことが分かった」といった声が上がった。
一方でdodaによると、販売・サービス職では全体的に満足度が低下する傾向にあり、特に「給与・待遇」の満足度が低くなった。コロナ禍の影響を特に直接受けた業界・業種だったとみられる。
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