東京ドームで“混雑の見える化”検証 東京オリンピックの参考にも:新型コロナ対策
読売新聞東京本社と読売巨人軍は11月7〜8日、東京ドームで開かれるプロ野球の公式戦で、プライバシーに配慮しながら人の動きを可視化する実証実験を行う。新型コロナウイルスの感染対策として、東京都の協力のもと実施する。検証結果は球場内や周辺の交通誘導の参考にする他、東京2020オリンピック・パラリンピック開催時の入場制限、混雑緩和などに生かす。
読売新聞東京本社と読売巨人軍は11月7〜8日、東京ドームで開かれるプロ野球の公式戦で、プライバシーに配慮しながら人の動きを可視化する実証実験を行う。新型コロナウイルスの感染対策として、東京都の協力のもと実施する。検証結果は球場内や周辺の交通誘導の参考にする他、東京2020オリンピック・パラリンピック開催時の入場制限、混雑緩和などに生かす。
場内カメラの映像分析には日立製作所のサービスを用い、動いている人と止まっている人を色の異なるアイコンで表示して場内の混雑具合を把握する。止まっている人が多いエリアには誘導係員を多く配置するなど、混雑の緩和につなげる。
来場者のスマートフォンと会場内の受信機がBluetoothで通信し、人の動きをデータ化する。データに基づき、入場前や退場後に球場周辺で混雑する場所を推定する。
東京ドームでは9月21日から来場者の上限を収容人数(約4万3000 人)の約45%(1万9000人)としているが、技術検証中は約80%(約3万4000人)に引き上げ、データを収集する。プライバシー保護のため、データからは個人を特定できる特徴を排除し、取り扱うとしている。感染症対策のため酒類の販売は休止し、来場者にはマスクの着用と声を出さない応援を促す。
関連記事
- ノジマ、IoTで「混雑の見える化」実験開始 レイアウトやイベント時間の改善へ
家電量販店のノジマとNTT東日本は10月28日、「ノジマ横須賀店」でIoTセンサーを活用した売り場の「混雑状況の見える化」に関する実証実験を行うと発表した。混雑する場所や時間を特定して、店舗のレイアウトやイベント時間を改善する。 - 老舗銭湯、逆転発想で「密を見える化」 広告代理店から転職、異色の“銭湯革命児”がひらめいた秘策
「今日は混んでいますか、という電話がとても多かったです」――コロナ禍で換気・消毒などの作業が増える中、人気銭湯「小杉湯」が直面したのはそんな課題だった。そんな中、思いついたのは時間ごとに混雑状況が分かるグラフを、Twitterなどで発信する「オフピーク銭湯」の取り組み。約12年間勤めた外資系広告代理店を辞めて小杉湯に転職したという異色のキャリアを持つ仕掛人、菅原理之さんにその背景を聞いた。 - “買いすぎ防止”スマホレジを導入したら、客単価が20%上昇 イオン「レジゴー」の秘密に迫る
イオンのレジに革命が起きている。買い物客が貸し出し用のスマートフォンを使い、かごに入れる前に商品をスキャン、専用レジで会計する「レジゴー」だ。スキャンにかかる時間は約1秒。レジでは決済のみを行うため、レジ待ちの渋滞も起きづらい。常に商品の一覧と合計金額が確認でき、利用者にとっては買い過ぎの防止にもなるレジゴーの導入で、客単価が向上したという。その理由を聞いた。 - ファミマ、無人決済店舗を来春開店へ 小さな商圏への出店狙う
ファミリーマートは11月4日、無人決済店舗のシステムを開発するTOUCH TO GO(東京都・港区)と業務提携したと発表した。2021年春頃に、ファミリーマートの無人決済店舗1号店を開店する予定だ。店舗の運営コストや従業員の作業負荷の軽減と、新たな店舗形態による商圏の小さな場所への出店を狙う。 - 高級椅子442脚を社員へ譲渡、朝礼も廃止──“こだわりのオフィス”を4割縮小、コロプラの決断
スマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」などを開発・運営するコロプラは、定価で10万円以上するオフィスチェア400脚以上を社員に譲渡した。緊急事態宣言後すぐに決定した、オフィスの40%縮小がきっかけだ。もともとオフィスに強いこだわりを持っていたコロプラがオフィス縮小を決断したのには、どのような経緯があるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.