転職希望者のうち「新型コロナがきっかけ」は12% 年収800万円以上のグローバル人材対象の調査
外資系企業や日系グローバル企業の正社員かつ、年収800万円以上のグローバル人材1004人を対象にアンケート。結果は?
人材紹介会社のエンワールド・ジャパン(東京・中央)は、同社のサービス登録者で、外資系企業や日系グローバル企業の正社員かつ、年収800万円以上のグローバル人材1004人を対象にアンケートを実施した。
その結果、「1カ月〜1年以内に転職したい」または「良い条件の仕事があればいつでも転職を検討したい」と回答した人のうち、新型コロナウイルスの流行をきっかけに転職を検討し始めたのは全体の12%だった。また、新型コロナをきっかけに転職を検討した人の転職希望時期は「1〜3カ月以内」が45%に及び、新型コロナの流行前から転職を検討していた人(21%)を24ポイント上回った。
新型コロナの流行がきっかけで転職を検討し始めた人の理由で最も多かったのは、「会社の将来への不安」で、46%と半数近くを占めた。これは新型コロナの流行前から転職を検討していた人の回答(33%)を13ポイント上回る結果となった。一方、新型コロナの流行前から転職を検討していた人の理由第1位は「キャリアアップ」で54%だった。
さらに、両者の回答で大きな差が表れたのが、「転職で実現したいこと」という問いだった。新型コロナの流行がきっかけで転職を検討し始めた人のうち、「業績の伸びている企業で働きたい」と回答したのは34%で、コロナ流行前から転職を検討している人より13ポイント高かった。
「転職で不安に感じること」第1位は「現在の年齢」で、新型コロナの影響関係なく最多の回答となった。年齢別に見ると、特に40代以上で年齢を不安視している人が多かった。
本調査から、新型コロナの流行によって会社の将来に不安を感じているハイクラスの人材は、より将来性に確信を持てる成長企業を積極的に探していることが見て取れる。つまり、先行き不透明な時代でも、強固で回復力のあるサステナブル(持続可能性のある)な企業が、ハイクラスの人材をひきつけられることが浮き彫りとなった。
関連記事
- ひろゆき流「転職の裏ワザ」――履歴書の書き方、自己アピールの方法
鋼のメンタル王・ひろゆきが教える、いつでもどこでもマイペースを貫く、逆転の思考法! 職場で「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法について3回にわたってお届けする。第2回目は履歴書の書き方、自己アピールの方法について。 - ひろゆき流「職場に振り回されないメンタル術」 ムカつく上司、バカな同僚は“動物”だと思え!
鋼のメンタル王・ひろゆきが教える、いつでもどこでもマイペースを貫く、逆転の思考法! 職場で「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法について3回にわたってお届けする。第1回目は「他人に振り回されないメンタル術」のヒント。 - ひろゆきが斬る「ここがマズいよ働き方改革!」――「年収2000万円以下の会社員」が目指すべきこと
平成のネット史の最重要人物「ひろゆき」への独占インタビュー。ひろゆきの仕事観・仕事哲学を3回に分けて余すことなくお届けする。中編のテーマは「働き方」――。 - 快進撃続けるアイリスオーヤマの「おじさん技術者」たち 元「東芝」技術者のもと“テレビ”でも旋風を起こせるか
アイリスオーヤマ初の音声操作可能なテレビを開発するために陣頭指揮を執ったのは、東芝を早期退職してアイリスに入社したテレビ事業部長の武藤和浩さんだ。同社の家電事業部の社員は出身企業が異なる「混成部隊」だ。シャープや東芝出身の40〜50代以上もおり、中には30代で前の会社に見切りをつけてアイリスに移ってきた技術者もいるという。果たしてアイリスの「混成部隊」はテレビ事業でも旋風を起こすことができるのだろうか。 - 「転職バブル」は砂上の楼閣 “人間力”があればAI時代も怖くない
「転職」は人生において重大なイベントだ。しかし、転職を考えている間、当人が取っている思考法やアクションには気を付けなくてはならない。 - 「年商1億円企業の社長」の給料はどれくらい?
「年商1億円企業」の社長はどのくらいの給料をもらっているのか? - 滝沢秀明がジャニー喜多川の「後継者」となった理由
日本の芸能史を変えてきた男たちに学ぶ仕事術と人材育成術を3回に分けてお届けする中編。なぜ滝沢秀明はジャニー喜多川の「後継者」となれたのか? その理由に迫る。 - ひろゆき流「職場の同調圧力」に負けない方法――他人から嫌われない人なんて存在しない
鋼のメンタル王・ひろゆきが教える、いつでもどこでもマイペースを貫く、逆転の思考法! 職場で「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法について3回にわたってお届けする。第3回目は職場の「同調圧力」を乗り越える方法について。 - インターステラ、堀江貴文が最終面接をする採用活動「ホリエモンのロケット採用」を実施
宇宙ベンチャーのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は、同社の取締役ファウンダーである堀江貴文氏が最終面接を行う「ホリエモンのロケット採用」を実施する。選考に先立って、10月16日に会社紹介セミナーをZoomで開く。 - 中小で続く“異常事態” 減収企業率は6カ月連続で8割超え
2020年9月の売上高が前年同月を割り込んだ中小企業は、80.2%に達したことが分かった。これで6カ月連続、昨年より減収した企業が8割を超える“異常事態”が続いている。業績悪化により賞与の削減が広がっている一方、「新型コロナで副業が可能になった」企業は2.5%にとどまった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.