新型コロナの感染拡大を受けて、アルバイトやお小遣いが減っているといった声もあるが、10代で預貯金をしている人はどのくらいいるのだろうか。15〜19歳の男女に聞いたところ「預貯金をしている」と答えたのは58.3%、「していないが、したいと思う」は29.2%、「していないし、したいと思わない」は12.5%。10代の大半が預貯金をすることに意欲的であることが、SMBCコンシューマーファイナンス(東京都中央区)の調査で分かった。
現在、預貯金をしている人に、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生で平均7万5497円、大学生などで平均19万6584円。前回の結果と比べると、高校生で4424円増加(7万1073円→7万5497円)、大学生などでは5384円増加(19万1200円→19万6584円)という結果に。
預貯金をしている人または預貯金をしたいと思っている人に、その理由を尋ねたところ「将来のため」(55.9%)がトップ。次いで「万が一のときのため」(39.8%)、「買いたいものがあるため」(31.8%)と続いた。前回調査で1位だった「買いたいものがあるため」は今回3位に順位を下げ、前回2位の「将来のため」と前回3位の「万が一のときのため」がそれぞれ順位を一つ上げて2位に。「長引くコロナ禍による景気の先行き不安から、いざというときのためにお金を貯めておくことが大事だと考える人が増えたのではないだろうか」(SMBCコンシューマーファイナンス)
全員に、現在の貯蓄状況について、不安を感じているかどうか聞いたところ、「感じている」は49.9%、「感じていない」は50.1%、両者が拮抗する結果となった。
インターネットを使った調査で、15〜19歳の男女1000人が回答した。調査期間は9月24日から30日まで。
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