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コロナ不景気、特に「人手過剰」な業界とは――10月調査:帝国データバンク(2/2 ページ)
コロナ不況で減る求人。「正社員が人手不足」と答えた企業は約3割と前年より大幅減に。逆に「人出過剰」だったのはちょっと意外な業種だった。
イベント中止でポスター需要減
加えて、逆に「正社員の人手が過剰」と答えた企業についても業界別に分析した。最も「過剰」だったのは「出版・印刷」で43.8%。前年同月の19.9%より大きく上昇した。帝国データバンクによると、イベントの中止・延期によってポスターなどの需要が減少したのが影響した。次いで自動車関連業種である「輸送用機械・器具製造」が42.5%となった。
非正社員の方を分析すると、アパレル関連に当たる「繊維・繊維製品・服飾品製造」と「飲食店」が共に36.4%で1位となった。いずれも非正社員の労働力が多めな上に、コロナ禍による休業や外出自粛のあおりを食った業種に当たる。コロナの第3波の脅威が増す昨今、こうした業界の冷え込みが求人動向にどこまで影響するか、注目される。
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