イオンリテール、買い物かごの「自動除菌装置」を導入 持ち手の裏まで紫外線照射:新たに12店舗導入
イオンリテールは、買い物かごを自動で除菌する装置「ジョキンザウルス」を、「イオン」と「イオンスタイル」12店舗に先行導入する。買い物の安心感を高めるほか、従業員による除菌作業を効率化して負荷を低減する。
イオンリテールは11月30日、買い物かごを自動で除菌する装置「ジョキンザウルス」を、「イオン」と「イオンスタイル」12店舗に先行導入すると発表した。買い物の安心感を高めるほか、従業員による除菌作業を効率化して負荷を低減する。
ジョキンザウルスは、開発・試作サービスを手掛けるニューネクスト(京都市)と共同で企画・開発。1号機を「イオンスタイル京都桂川」(京都市)に設置し、「イオンスタイルふじみ野」(埼玉県ふじみ野市)にも導入した。
11月30日から12月上旬にかけて、「イオンスタイル幕張新都心」(千葉市)、「イオン東雲店」(東京都江東区)、「イオン熱田店」(名古屋市)、「イオンスタイル野田阪神」(大阪市)など、新たに12店舗に設置。先行導入を経て、さらに設置店舗を広げていく。
ジョキンザウルスでは、積み重ねた買い物かごを台車ごと装置にセットすると、かごの持ち手を一つずつ自動で持ち上げて紫外線を照射することで、持ち手の裏側まで除菌する。紫外線15秒間の照射で除菌率は99.97%。1回あたり約12分で60個のかごを除菌することができる。
現在、同社の店舗では、買い物かごやカートの取っ手、サッカー台、エレベーターのボタンなどを従業員が拭きあげて消毒清掃している。なかでも買い物かごは、使用の都度、拭く必要がある。そのため、1日あたり平均約1万個のかごを拭き上げる作業負荷が課題になっていた。自動で除菌できる装置を導入することで、感染防止対策を強化するとともに、除菌作業の省力化を目指す。
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