VR上で関西名物を販売 阪神食品館がバーチャルマーケットに出店:新しい販路開拓
阪急阪神百貨店は、バーチャルリアリティー(VR)空間上で行われるイベント「バーチャルマーケット5」に「バーチャル阪神食品館」を出店すると発表。普段の営業で接点を持つことが難しい遠方に住む人や、若い世代の認知度向上を狙う。
阪急阪神百貨店(大阪市)は11月30日、バーチャルリアリティー(VR)を使ったイベント運営を行うHIKKY(東京都渋谷区)が12月19日〜2021年1月10日に開催するイベント「バーチャルマーケット5」に、次世代型店舗「バーチャル阪神食品館」を出店すると発表した。新型コロナウイルスの影響で以前のような接客が行えない中、新たな販路を開拓する。また、普段の営業で接点を持つことが難しい遠方に住む人や、若い世代の認知度向上も狙う。
バーチャルマーケットとは、バーチャル空間上にある会場で、出展者と来場者が、アバターなどの3Dアイテムや、服やPCなどのリアル商品を売り買いできるイベント。18年から年に2回開催し、今回で5回目となる。VR機器やPCから誰でも参加することができ、開催期間中は24時間運営している。HIKKYによると、5月に実施した際は世界中から70万人超の来場者が集まったという。
今回出店するバーチャル阪神食品館ブースでは、実在する阪神百貨店のスタッフが、アバター販売員「おやつ少年こっしー」として登場。来場者と声でコミュニケーションを取りながら接客する。
実店舗で販売すると行列ができるという「阪神名物いか焼き」を4種類、大阪の都市型ワイナリー「フジマル醸造所」のワイン2種類、「クラブハリエ」のバームクーヘン2種類といった、阪神百貨店で取り扱う商品を販売する。購入する際は阪神梅田本店のECサイト上で手続きを行う。
また、22年完成予定の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の完成形をバーチャル世界で披露する。さらに、16年にブルーリボン賞を受賞した阪神電車5700系のミニチュアも走行させるなど、多くの層が楽しめるよう工夫したという。
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