2015年7月27日以前の記事
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楽天の国内年間流通額の2倍、「独身の日」を支えるアリババの最新技術浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/4 ページ)

中国最大のECセール「独身の日」で、アリババのECサイトは今年4982億元(約7兆7200億円)の取引額を記録。楽天の国内年間取引額の2倍に相当する注文・決済・配送需要が2〜3週間に集中する同セールを乗り越えるために、さまざまな技術がアップデートされてきた。ここでは、2020年のセールを支えた最新技術を紹介する。

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コロナ禍による消費のECシフトに対応

 今年のECの潮流は、“コロナ禍”と切り離せない。中国では2〜3月の外出制限期間にライブコマースが一気に浸透。アリババの独身の日セールでも、ライブコマースが9000配信され、約800万人が視聴した。

 また、アリババはコロナ禍を機に自動車や不動産などこれまでリアル店舗での取引が基本だった高額・大型商品のネット販売にも本腰を入れている。

 アリババクラウドは20年の独身の日セールで、3D空間上で家具や家電の配置イメージを確認できる3Dモデリングサービスと、クラウドレンダリングサービスを提供。3Dモデル作成にかかる時間を従来の3時間から10秒に短縮したことで、10万以上のショールームにバーチャル3D製品が設置された。


20年の同セールからは、3Dモデルを10秒で作成することで、バーチャルショールムを提供

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