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トヨタ、新型「MIRAI」発売 航続距離は850キロに、空気をきれいにする機能も:システムの転用ニーズにも対応(2/2 ページ)
トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」をフルモデルチェンジして発売した。航続距離や環境性能、生産能力などを初代モデルから向上。本格的な水素エネルギー普及の足掛かりとしたい考えだ。
デザインは低重心を強調
クリーンなエネルギーで発電するという特性を生かした給電機能も備えている。新型モデルでは2種類の給電機能を標準装備とした。
その一つが「DC外部給電システム」。災害発生時などの緊急事態には、フード下のコンパートメント内に設置された外部給電アウトレットと、別売りの外部給電器を接続することで、住宅や電化製品に電力を供給できる。最大9キロワットの給電が可能だという。もう一つが車内に設置した2カ所のアクセサリーコンセント(AC100V、1500W)。非常時給電システムを使うと、車両の走行機能を停止した状態で一般家庭の約4日間の給電に対応できる。
一方、デザインは「環境車だからではなく、スタイリングで選ばれるクルマ」を目指してつくり込んだという。外観は、大地に踏ん張るようなスタンスと低重心を強調。台形のロアグリル下端に配置したメッキモールでも低重心を表している。シャープなヘッドランプも特徴的に見せており、遠くからでもMIRAIと分かるデザインに仕上げた。ボディーカラーは新開発の「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」を含めて全8色をそろえる。
グレードは標準の「G」と上級の「Z」を用意し、それぞれ「エグゼクティブパッケージ」なども設定している。メーカー希望小売価格は、710万円〜805万円(税込)。環境対応車の補助金を活用すれば、約570万円からとなる。
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