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京急は大みそかの終夜運転実施 各社で対応分かれる:参拝客の需要見込む
京急電鉄が年末年始期間の特別ダイヤを発表。12月31日から2021年1月1日にかけて終夜運転を実施するなど、参詣・参拝客の需要を見込んだダイヤで運行する。終夜運転は実施しないことを発表している企業もあり、各社で対応が分かれる。
京浜急行電鉄は12月9日、年末年始期間の特別ダイヤを発表した。12月31日から2021年1月1日にかけて京急本線と大師線で終夜運転を実施するなど、参詣・参拝客の需要を見込んだダイヤで運行する。終夜運転については実施しないことを発表している企業もあり、各社で対応が分かれている。
京急は12月30日〜1月3日に土休日ダイヤで運転。感染予防のため、1月1〜3日は午前中の一部列車を12両編成で運転するという。
大みそかの終夜運転は、本線(泉岳寺〜横浜駅間)で約30分間隔、大師線(京急川崎〜川崎大師・小島新田駅間)は約10〜16分間隔で実施する。また、元日の早朝には、品川駅始発の特急(三崎口行き)を増発するほか、1月1日以降は川崎大師の参拝客のために大師線を臨時ダイヤで運転し、列車を通常時よりも増発する。
大みそかの終夜運転を巡っては、JR東日本が山手線や京浜東北線など12路線で実施すると発表。東京メトロも全線で実施する計画だ。京成電鉄も一部区間を除いて実施する。一方、小田急電鉄のほか、東武鉄道、東急電鉄、西武鉄道は今年の大みそかの終夜運転は実施しないと発表している。
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