コロナのせいで売れなくなった商品ランキング 外出自粛の影響が明らかに:訪日外国人の減少も響いた
コロナ禍の影響で多くの人の消費行動が変化した。1年前と比べて売り上げが苦戦した商品カテゴリーをランキング化。
調査会社のインテージは12月14日、2020年に販売が苦戦した商品のランキングを発表した。全国約4000店舗から収集している販売データをもとに、コロナ禍の影響で日用消費財の売り上げにどのような変化が生じたのかを調査した。データの集計期間は20年1月〜10月。
販売金額が最も落ち込んだのは「口紅」(前年同期比44%、以下同)だった。多くの人がマスクを日常的に着用するようになった結果、口紅を使わない人が増えた。
化粧品では苦戦したカテゴリーが目立った。4位は「ほほべに」(66%)、5位は「ファンデーション」(68%)、7位はおしろい(79%)という結果に。在宅勤務の普及などにより、外出する機会が減少したことが影響しているとみられる。
ランキングの2位は、めまいなどの症状を抑える「鎮暈剤(ちんうんざい)」(54%)だった。これには、酔い止めなども含まれる。多くの人が外出や遠出を控えた影響が出たようだ。
また、訪日外国人観光客が減少したことを受け、3位に「強心剤」(63%)、8位に咳をしずめて痰を出しやすくする「鎮咳去痰剤(ちんがいきょたんざい)」(79%)がランクインした。
9位は「総合感冒薬」(79%)となった。感染予防のため、マスクの着用、手洗い、3密の回避などを行った結果、風邪をひく人が少なくなったのではないかとインテージは分析している。
10位以下には菓子類がいくつか登場する。11位は「チューインガム」(82%)、28位に「キャラメル」(91%)、29位に「キャンディー」(91%)という結果に。移動中や外出先でちょっと口にする機会が減ったことも影響したようだ。
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