GoToトラベルキャンペーンの一時停止が急きょ発表されるなど、年の瀬においても予断を許さない新型コロナウイルスの感染拡大状況。リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)の消費者調査によると、今年の大みそかについて8割強の人が「自宅で過ごす」と回答した。例年であれば旅行する人も少なくない年末、コロナ禍による消費者の自粛ムードは強まっているようだ。
「自宅派」8割強に
調査は同社が12月8日、全国の20〜69歳の男女1100人にネット上で実施した。GoToトラベルキャンペーン停止発表前に行われており、現在は自粛ムードがより深まっている可能性もあるとみられる。
「今年の大みそかの予定」について聞いたところ、「自宅で過ごす」は72%、「外出するが基本的には自宅」も10%で、合わせて「自宅派」が82%を占めた。逆に「旅行」を挙げたのは計1%、「帰省」もわずか7%となった。かなりの外出自粛ムードな大みそかと言えそうだ。
次に、「今年の大みそかにしたいと思っていること」についても質問した(複数回答可、前項目で「自宅で過ごす」「外出する(旅行除く)」と答えた人限定)。トップは「年越しそばを食べる」で53%、次いで「年末特番のテレビ番組を見る」(51.5%)、「家族でゆっくり過ごす」(47%)と続いた。
関連記事
- ビットコインが「このタイミングで」再高騰した真の理由
仮想通貨・ビットコインの価格が再び上昇。なぜこのタイミングで高騰しているのか。その本来的な価値から筆者が考察。 - アベノミクス総括 経済成長しても生活は豊かにならなかった真の理由
菅内閣が誕生、筆者はアベノミクスを総括。経済成長したものの生活への好影響感じられず。真因にマクロ経済から迫る。 - コロナ禍転職不況、中でも「特に厳しい意外な人材」とは?――独自データで分析
コロナ禍で転職市場が悪化、急速に買い手市場に。中でも求人が特に激減している「人材の層」があるという。dodaの独自データから分析。 - 持ち家がもはや「冗談抜きで困難な夢」になったこれだけの理由
いまだに根強いとされる日本人の持ち家志向。しかし筆者は「冗談抜きで困難」になったと指摘。印象論でなくデータから導き出される実態とは? - 「何でもスクショ」な若者と「いつでも電話」中高年の意外な共通点――日本特有の“使えない人材”とは
「何でもスクショを飛ばして済ます」若者が話題に。ただ根底の問題は「いつでも電話」してしまう中高年と一緒と筆者は指摘。日本企業の人材、ひいてはマーケティングに横たわる課題とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.