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不正受給の「指南役」に厳罰を、役人には猛省を:穴だらけ施策(2/2 ページ)
給付金の不正受給やGo Toイートの錬金術など、軽い気持ちで手を染めた人もいるようだが、非難されるべき人たちがいる。穴だらけの施策を世に出した役人に、問題はないのだろうか。
なぜか。それは彼ら役人が税金を「自分のカネ」ではなく「他人のカネ」だと認識し、フリーライダーたちに無駄使いされることに「痛み」を感じないからだ。もし「自分のカネ」という感覚が少しでもあれば、こうした行為を許せるわけはなく、何としても制度の穴をふさごうと知恵を尽くすだろう(役人にとってそれはそんなに難しいことではない)。
中小企業のオーナー経営者は税金に対し特別な思いを持っている。サラリーマン経営者や役人、一般のサラリーマン・OLなどとはまったく違う。本来なら会社を強くするために、もしくは将来に備えるために、汗水たらして稼いだ利益は少しでも内部留保しておきたいものだ。日本ではその利益の半分を毎期ごっそりと召し上げられるのだから、実に痛い。まさに血税なのだ。
その血税をコロナ禍という災害の被害を受けた人たちの救済に使うのであれば、それは「活き金」になるので何とか我慢できる。しかし火事場泥棒的なフリーライダーたちに無駄使いされることにはどうしても我慢できない。
同様に、それを承知しておきながら放置しておく役人たちの無神経さも到底許すわけにはいかないものだ。この類のザル制度の続出に甘い顔をしていると、彼らお役人は未来永劫、涼しい顔で税金の無駄使いを続けるだろう。 (日沖 博道)
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