人事総務に聞いた「従業員の離職理由」 3位は職場環境、2位はキャリアチェンジ、1位は……:2000人に調査
従業員の離職に頭を悩ませる経営者や管理職は多いだろう。人事総務担当の2000人を対象にした調査で、明らかになった離職理由とは。
置型社食サービス「オフィスおかん」などを提供するOKAN(東京都豊島区)は12月17日、「コロナ禍における 人事総務担当者動向調査」の結果を発表した。人事総務担当者からみた人材定着の重要性や、離職の状況などが明らかになった。
コロナ禍において「人材定着の重要性は上がっているか」という質問に対し、「はい」と回答したのは全体の74.5%で、「いいえ」(25.5%)を上回った。同社は、景気の悪化によって求人環境が悪化しているが、人手不足という課題が解決されていない企業が多いのも一因ではないかと分析している。
従業員の離職理由について尋ねたところ、最も多かった回答は「人間関係」(30.7%)で、「キャリアチェンジ」(20.2%)、「職場環境」(18.4%)と続いた。業界別のデータでみると、人間関係での離職が最も多い業界は「医療・福祉」(46.9%)で、「宿泊業・飲食サービス業」(40.5%)、「卸売業・小売業」(38.9%)と続いた。
また、従業員が離職した本当の理由を把握できているかどうかを尋ねたところ、「はい」(49.2%)と「いいえ」(50.8%)がほぼ拮抗する結果に。同社は従業員の本音が把握できず、頭を抱えている担当者は少なくないだろうと分析する。
従業員を支援したり組織を改善したりする活動について、「効果が出やすい・出ている」と感じている活動の1位は「休暇の取りやすさ」(24.9%)で、「多様な働き方」(15.7%)、「良好な人間関係」(15.6%)と続いた。一方、「効果が出にくい・出ていない」と感じる活動の1位は「メンタルヘルス」(18.4%)で、「良好な人間関係」(16.8%)、「適切な評価」(16.0%)と続いた(いずれも複数回答可)。
今回の調査は、全国の人事総務担当者2000人(20〜60代)を対象にしており、2020年11月にインターネット上で実施した。
関連記事
- 退職時にこそ猛烈に仕事をすべき2つの理由
転職市場が活性化しており、何度か退職を経験した人も多いだろう。退職時にこそ猛烈に仕事に取り組むべきだと筆者は主張する。どういうことかというと……。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - 味の素が希望退職者の募集結果を発表 応募者数は想定を上回る結果に
味の素が希望退職者を募集していた。50歳以上の管理職が対象。応募者数は総定を上回る結果となった - スタンレー電気が早期退職者を募集 一方で定年を引き上げて2つのコースを用意
自動車部品大手のスタンレー電気が早期退職者の募集を行う。一方で定年延長制度を導入する。定年年齢を引き上げるとともに、2つのコースを用意した。 - シチズン時計が希望退職募集の結果を発表 予定を上回る応募
シチズン時計が子会社で実施していた希望退職募集の結果を発表した。当初の予定を上回る応募があった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.