ビットコイン230万円突破 3年ぶりの最高値更新
12月17日、ビットコインの円建て価格が230万円を突破した。2017年末に付けた高値を更新し、過去最高値を更新した。午後5時までの1日で、約16%の上昇を見せており、年初から価格は2.16倍となった。
12月17日、ビットコインの円建て価格が230万円を突破した。2017年末に付けた高値である231万2100円を超え、過去最高値を更新。18時38分には245万6550円を記録した(bitFlyerでの現物価格)。午後5時までの1日で、約16%の上昇を見せており、年初から価格は2.16倍となった。
ビットコインはドル建てでも急伸。過去最高値を更新し、2万1800ドルを超えた。
ビットコイン価格は3月に50万円台まで下落したのち、年末に向けて上昇を続けた。仮想通貨バブルといわれた3年前とは異なり、今回の上昇を牽引したのは個人投資家ではなく企業や機関投資家だといわれている。米上場企業などの一部が、インフレ対策として現金をビットコインに変える動きを見せたほか、決済大手のペイパルも取り扱いを始めた。また、これまで規制や流動性の問題から投資を控えていた機関投資家が、ビットコイン取引に参入してきた。
ビットコインの上昇に合わせて、アルトコインと呼ばれる他の暗号資産も大きく上昇した。リップル(XRP)は過去24時間で約23%の上昇、イーサリアム(ETH)は10%、ライトコイン(LTC)は15%上昇するなど、暗号資産全体に資金が流入した。
「米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でETHの先物の取扱い開始のニュースもあり、暗号資産に対する機関投資家の資金流入がより加速するという思惑も見られた」とbitFlyerの金光碧(トレジャリー部部長)氏はコメントしている。
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