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東京メトロ、京急なども終夜運転中止 要請受けた全6社で取りやめに:元日早朝の臨時列車も
東京メトロなど鉄道各社が、大みそかの夜から元日の朝にかけて計画していた終夜運転を中止すると発表。先に発表したJR東日本に続き、自治体からの中止要請を受けた6社全てが終夜運転を取りやめることになった。
東京メトロなど鉄道各社が12月18日、大みそかの夜から元日の朝にかけて計画していた終夜運転を中止すると発表した。先に発表したJR東日本に続き、自治体からの中止要請を受けた6社全てが終夜運転を取りやめることになった。
終夜運転の中止を発表したのは、東京メトロのほか、京浜急行電鉄、京成電鉄、京王電鉄、東京臨海高速鉄道。
JR東を含む各社は11月中旬から12月上旬にかけて、今年の大みそかに終夜運転を実施すると発表していた。しかし、新型コロナウイルスの感染者数が急増。初詣などの混雑を緩和するため、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の知事が12月16日、実施予定だった6社に中止を要請していた。
東京メトロは全線で予定していた終夜運転を中止し、12月31日と1月1日は通常の土休日ダイヤで運行する。また、臨時特急ロマンスカー「メトロニューイヤー号」の運転も中止する。
京急電鉄は終夜運転のほか、元日早朝に増発を計画していた特急列車(午前5時品川発)の運転も中止する。京王電鉄は、京王バスが12月31日から1月1日にかけて予定していた深大寺の初詣臨時バスの運行も取りやめる。
加えて、小田急電鉄が元日早朝に予定していた臨時特急「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」「臨時各駅停車」の運転を中止することを発表している。
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