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独自で強い仕事のために、「客観を超えて主観を持て」:偉大な事業家は(4/4 ページ)
「それって主観的な見方だよね。もっと客観的にながめないと」――。ビジネスシーンで、このようなフレーズをよく耳にする。主観よりも客観のほうが優れていることをにじませているわけだが、本当にそうなのか。
客観は物事をとらえる土台・手段
以上を踏まえ、物事のとらえ方を3つのフェーズに分けて整理しておきましょう。
フェーズ?は「フワフワした主観」。この状態はいまだ思考が脆弱であり、ここに留まっているかぎり、自分がいくら感情的にその事業アイデアに熱を上げても、周囲を説得できないでしょう。ただ、時代をなんとなく感じている、流行の変化を漠然と認識するといった場合はこのフェーズでも十分ではあります。
自分の意見を通す、自分のアイデアに周囲を巻き込むといったことが必要なときは、2番目の「固い客観」フェーズに入らねばなりません。思考の地固めは分析や論理を通じて、万人に説明がつく根拠を示すことです。
そしてこの固い地面を踏み台にして意志的に跳躍する。それがフェーズ?「客観を超える主観」です。その独自の主観は、当初は誰も理解する人がいないかもしれません。でもそれが後に万人を感服させる考え方になる場合もあります。───「そうか、そういうものの見方があったか!」「こんな●●見たことない! ●●の概念が変わった!」と言わしめる偉大な商品・サービスは、常に一人の人間の偉大な主観から生まれたものです。(村山 昇)
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