2021年は35歳以上の求人が増える なぜ? 業種や年収帯は?:転職コンサルタントに調査(2/2 ページ)
2021年は35歳以上のミドル世代が転職のチャンス? 人材サービス大手のエン・ジャパンが、転職コンサルタントを対象に「ミドルの求人動向」について調査を実施。42%が「ミドル世代の求人が増える」と回答した。その理由は?
増加が予想される求人トレンドは「IT・インターネット」年収帯は?
リモートワークや副業、フリーランス、ワーケーションといった働き方の多様化について「ミドル領域でも起きていると感じるか」と尋ねたところ、83%が「起きていると感じる」と回答。具体的な変化として「一部リモート勤務」(83%)、「在宅勤務」(75%)といったリモートワークへの変化が上位にあがった。
ミドルを対象とした求人のトレンドについて、企業タイプでは「中堅・中小企業」(75%)、業種では「IT・インターネット」(58%)、役職では「課長クラス」(73%)が最多に。また、職種では「技術系(IT・Web・通信系)」が最も多く42%。年収帯は「700〜799万円」(53%)が最多。次いで「600〜699万」(52%)となった。
ここ2〜3年と比較して「ミドル人材に求められるスキルは変化してきているか」と尋ねると、73%が「変化してきている」と回答。転職コンサルタントからは「デジタル化が進み、簡易的な業務はAI(人工知能)などに任せられるが、それを定義する力、利用する力、考察力が求められる」「特にITは従来のITスキルだけでは太刀打ちできないレベルの求人も増える傾向。人材コンサルタントも勉強しなおす必要がある」といった、テクノロジーの進歩に伴う変化を感じる声があがった。
調査は「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタントを対象に、11月9〜13日にインターネットで実施。有効回答数は157人だった。
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