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エイベックス、本社ビル売却を発表 希望退職は103人応募売却益で最終黒字の見通し

エイベックスは、東京都港区の「エイベックスビル」を売却する。希望退職制度では、103人が退職に応じた。21年3月期の連結業績予想は、営業損益が赤字。資産の売却益によって純利益は黒字を確保する見通しだ。

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 エイベックスは12月24日、東京都港区の「エイベックスビル」を売却すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が悪化しており、同日公表した2021年3月期の連結業績予想は、営業損益が赤字。資産の売却益によって純利益は黒字を確保する見通しだ。


エイベックスが本社ビル売却を発表(出典:エイベックス公式Webサイト「エイベックスビルのすべて」)

 同社は、本社ビル譲渡の理由として「経営資源の有効活用と財務的柔軟性の確保を図ること」「オフィスでの勤務を前提とした従来の働き方の見直し」を挙げている。エイベックスビルの帳簿価額は429億円、譲渡益は290億円。譲渡益を21年3月期に特別利益として計上する。

 今後、本社オフィスについては、譲渡先とリースバック契約を締結し、一定期間入居する予定だという。


譲渡するエイベックスビルの概要(出典:ニュースリリース)

 また、12月10〜21日に実施した希望退職者募集の結果も発表。100人程度の募集に対し、103人が応じた。募集対象は音楽事業の一部または全社間接部門に在籍する40歳以上の社員で、10月末現在の対象社員数は443人だった。退職者に対する特別退職加算金などの費用は約13億円を見込んでおり、21年3月期に特別損失として計上する。


希望退職制度の内容と募集結果(出典:ニュースリリース)

 新型コロナの影響を合理的に算定できないことなどから未定としていた連結業績予想も一部を公表。営業損益は70億円の赤字を予想する一方、純利益は150億円を確保する見通しだ。希望退職制度に伴う特別損失を計上するものの、資産の売却による特別利益が大きく、大幅な黒字となる見込みだという。

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