20〜60代の正社員に冬のボーナス支給状況を聞いたところ、「支給あり」と答えたのは73.8%に対し、「支給なし」は26.3%であることが、GV(東京都港区)の調査で分かった。
「支給なし」と答えた人に、その理由を尋ねると「会社の業績が悪いため(コロナによる業績悪化含む)」(69.5%)が突出して多い。次いで「固定給・年俸制のため」(13.3%)、「企業規模が小さいため」(11.4%)と続いた。
この結果について、社会保険労務士で1級FP技能士の岡崎壮史氏は「コロナ禍の影響を強く受けている『宿泊』『飲食』『製造業』などで、賞与の支給がないところの割合が高い。そのため、今後のコロナ禍の状況によっては賞与が不支給となる割合が増加することが予想される」とコメントした。
冬のボーナスの支給額について、「納得できる(ややを含む)」と答えたのは62.4%。その理由として、「コロナ禍で不安定な中でも供給されたから」(368人)が多く、次いで「昨年の支給額よりも高いから」(67人)、「自身の努力・成果に見合っているから」(59人)と続いた。
一方で、「納得できない(あまりを含む)」と答えたのは37.7%。その理由として、「自身の努力・成果に見合ってないから」(119人)が最も多く、次いで「昨年の支給額よりも低いから」(87人)、「査定内容・基準が曖昧だから」(75人)という結果に。
ちなみに、来年度のボーナスについて、「期待できる(ややを含む)」と答えたのは32.2%に対し、「期待できない(あまりを含む)」は67.9%。コロナ禍が来年も続くと予想している人が多いようだ。
インターネットを使った調査で、20〜60代の正社員800人が回答した。調査期間は12月8日から15日まで。
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