調査リポート
リモート会議での顔出し強要はパワハラ? 会社員1000人に調査:上司は「ネットの知識を得て欲しい」(2/2 ページ)
ハラスメント対策の研修を専門に行うダイヤモンド・コンサルティングオフィス(東京都港区)が「世代間におけるハラスメントに対する感じ方、認識の実態調査」を実施。世代間での認識の差が明らかになった。
リアルとオンラインで上司に気を付けて欲しいことは
リアルでコミュニケーションをとる際に上司に気を付けて欲しい点を尋ねた。すると「においを気をつけたほうがいい」「周りに聞こえるところで仕事のミスを指摘しないで欲しい」「飲み会を強制しないでほしい」「昔の成功体験を自慢げに話さないで頂きたい」などの回答があった。
オンライン上のコミュニケーションで気を付けて欲しい点としては「文面が冷く感じる」「ネットの知識を得ておいてほしい」「オンライン飲み会の必要性。お酒は特別好きというわけではないから。わざわざ買いに行くのも面倒」「オンラインだとさぼっているのでは、と思われる表現があるので、言葉には注意いただきたい」などの声があがった。
調査結果から、若い世代の方がハラスメントに対して敏感に感じとる傾向にあることが分かった。調査を行ったダイヤモンド・コンサルティングオフィスは「ハラスメントに対する認識の差が、職場内でのコミュニケーション不和を生み出す可能性がある」と指摘。また、テレワークを実施したことで、上司の言動によるストレスは50代よりも20代の方が強く感じる傾向が出ている。
調査は、11月5〜11日にインターネットで実施。テレワークを行っていて、上司や部下のいる20〜60代の会社員1091人が対象。
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