「在宅勤務」する若手社員のケア問題 人事を最も悩ますのは「コミュニケーション不足」でも「成果の把握」でもなく……:深刻な課題とは
在宅勤務で、若手社員をどうケアするか悩む人は多いはず。人事担当者の見解はどうか? 「コミュニケーション不足」や「成果の把握」よりも深刻な問題とは。
就職・転職情報を提供する学情(東京都中央区)は1月12日、「在宅勤務・テレワーク」が若手社員に与える影響に関して、企業の人事担当者に実施したアンケート調査の結果を発表した。
若手社員が在宅勤務・テレワークをする際に課題になる点を尋ねると、「モチベーションの状態をつかみにくい」(77.6%)という回答が最も多く、「報連相などのコミュニケーション不足」(65.8%)、「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」(56.0%)と続いた。
人事担当者からは、「コミュニケーションを取る機会が減っているので、様子が分かりにくい」「プロセスの評価がしにくくなった」「オンラインでは、双方向のやりとりや細かな心情などの把握に限界を感じる」「例年よりも入社1年目での退職が増えた」といった声が寄せられたという。学情は「1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されたことにより、出社比率の低下を検討・実施する企業も増えている中、若手社員のモチベーション把握や、育成・戦力化に課題を感じる企業が増えることが想定される」としている。
2020年12月時点でテレワークを実施しているかどうか尋ねたところ、実施率は59.7%だった。内訳は「以前(新型コロナウイルス感染拡大前)から導入し、現在も実施している」(7.4%)、「新型コロナウイルス対策として導入し、現在も実施している」(52.3%)だった。実施していない企業の内訳は、「新型コロナウイルス対策として導入し、現在は実施していない」(18.8%)、「導入検討中、導入準備中」(5.8%)、「導入予定はない」(15.7%)だった。
今回の調査は、2020年12月11〜18日にインターネット上で実施。有効回答数は688件だった。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - 退職時にこそ猛烈に仕事をすべき2つの理由
転職市場が活性化しており、何度か退職を経験した人も多いだろう。退職時にこそ猛烈に仕事に取り組むべきだと筆者は主張する。どういうことかというと……。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 味の素が希望退職者の募集結果を発表 応募者数は想定を上回る結果に
味の素が希望退職者を募集していた。50歳以上の管理職が対象。応募者数は総定を上回る結果となった - オリンパスが950人の退職者を募集 成長のため「社外転進支援制度」を実施
オリンパスが950人の退職者を募集する。社外で自らの力を発揮したいと考える社員を支援する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.