auカブコム証券、信用取引のロボアド提供開始 銘柄やタイミングを助言
auカブコム証券は2月中をめどに、取引の銘柄や売買タイミングを知らせる投資助言型のロボットアドバイザーサービス「信用ロボアド」を提供する。国内個別株式を対象に、信用取引の売りと買いを組み合わせて、アルゴリズムを元に投資助言を行う。
auカブコム証券は2月中をめどに、取引の銘柄や売買タイミングを知らせる投資助言型のロボットアドバイザーサービス「信用ロボアド」を提供する。国内個別株式を対象に、信用取引の売りと買いを組み合わせて、アルゴリズムを元に投資助言を行う。信用取引の売りも可能とすることで、下落相場などでも収益を得ていく機会を提供するという。
積極型と安定型、100万円から1000万円の金額に応じて、10種類の助言プランを用意する。スマートフォンやPCで助言を受け、それに基づいてユーザーが注文を出す。この注文を自動化する「発注アシスト機能」も提供し、機能を有効にすれば日々の注文をシステムが自動で行う。
報酬は、ユーザーが獲得した利益の中からその11%(税込)を受け取るハイウォーターマーク方式を採用する。また別途、投資顧問料として月額1100円を受け取る。
信用ロボアドは、自動売買ツール「iTRADE」を開発するマルチウェーブ(東京都港区)と、投資助言を提供するシナジスタ(大阪市)との提携で開発した。プラットフォームはマルチウェーブの「ATRAS」を基盤としている。
auカブコム証券は、個人投資家と機関投資家の格差解消を掲げており、信用ロボアドはそのためのツールの1つ。株式を短期間で売ることで、長期的に株式ポジションを持つことに伴うリスクを最小化し、長期国際分散ポートフォリオに基づく一般的なロボアドバイザーを上回る年利回りを目標とするという。
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