串カツ田中ホールディングスは1月15日、新型コロナウイルス感染拡大対策の一環としてソースの提供方法を変更した結果、廃棄量が約70%減ったと発表した。削減量は年間37万リットルに相当し、食品ロスの軽減につながるとしている。
同社は2020年6月に、容器に入ったソースに串カツをつける方法から、ソースディスペンサーで上からかける方法に変更している。変更前はソースをグループごとに提供しており、残った分は毎回廃棄していたとのこと。
2020年11月期の決算補足説明資料によると、この変更によりソースの廃棄量が約70%(年間37万リットル)削減されるそうだ。
同社はテイクアウト・デリバリーの動向についても発表。5月には売上高の45%をテイクアウトが占め、その後も8〜18%の間で推移している。
同社の20年11月期の売上高は87億600万円(前年同期比13%減)、営業損益は4000万円の赤字(前年同期6億500万の黒字)、経常利益は2億9600万円(前年同期比62.1%減)、純損益は1億9900万円の赤字(前年同期4億5500万円の黒字)だった。
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