「1分半で溶ける」ミントタブレット、リモートワーク向けに発売 コクヨなど共同開発:“なめ終わる時間”から設計
コクヨは、口の中に入れて一定の時間で溶けるミントタブレット菓子「minute mint(ミニットミント)」の販売を開始した。リモートワークの短い休憩用に、1分半と3分でなめ終わる2種類のタブレットをUHA味覚糖、Whateverと共同開発した。
コクヨは1月20日、口の中に入れて一定の時間で溶けるミントタブレット菓子「minute mint(ミニットミント)」の販売を開始したと発表した。リモートワークで休憩がとりにくいという課題に注目し、1分半と3分でなめ終わる2種類のタブレットを開発。仕事の合間の短いリフレッシュに活用することを想定している。
菓子メーカーのUHA味覚糖(大阪市)、クリエイティブ・スタジオのWhatever(東京都港区)と共同開発した。
ミニットミントは、パッケージに表示している時間で溶けるように設計されたミントタブレット。「1:30 フォーカスミント」と「3:00 リフレッシュレモン」の2種類があり、リモートワークのオン・オフの切り替えや一息ついて気分転換したいときに適しているという。
開発に至ったのは、新型コロナウイルスの影響で広まったリモートワークにおける「休憩」の問題がきっかけだ。リモートワークにはメリットがある一方、オン・オフの切り替えが難しかったり、長時間労働になりやすかったりする課題もある。また、Web会議が隙間なく入ってしまうと休憩時間が短くなってしまうことも多い。
そこで、脳科学において人間の感情が収束するのに必要とされる「90秒」をリフレッシュの最小単位とし、1分半と3分でなめ終わる商品を企画した。多くの人が同じ時間でなめ終わるように試作を繰り返したという。
また、対面で仕事をする機会が減少したことで、タブレット菓子などエチケット商品の需要も縮小傾向にあることから、新たな需要を喚起する狙いもある。
希望小売価格は2商品ともに198円(税別)。コクヨの直営店「THINK OF THINGS」(東京都渋谷区)やオンラインストアなどで販売する。
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