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マネジャーの8割「部下のモチベーション向上」に悩み コロナ禍で前年比1.4倍に:コロナ禍のマネジメント
マネジャーの80.3%が部下の「モチベーションを高めること」に悩んでいる──そんな結果が、アルヴァスデザイン(東京都港区)が行った調査で判明した。
マネジャーの80.3%が部下の「モチベーションを高めること」に悩んでいる──そんな結果が、アルヴァスデザイン(東京都港区)が行った調査で判明した。
2019年の調査(56.3%)と比べると24ポイント増加している。その他の項目については大きな増減がないことからも、「モチベーションを高めること」はコロナ禍で最も増加したマネジメントの悩みだと考えられる。
次いで「人を育てること」(64.1%)、「成果を挙げること」(30.6%)に悩んでいるという結果だった。
マネジャーの役割
回答者が考える“マネジャーの役割”については、「人を育てること」が最も多く96.6%、以下「モチベーションを高めること」(90.0%)、「成果をあげること」(88.2%)と続いた。
19年の調査と比較すると、「指揮命令すること」「資源を活用すること」「管理すること」といった項目は20ポイント以上減少した。テレワークの導入など働き方の変化で、直接的な統制をとる場面は減少していることがうかがえる。
調査はアルヴァスデザインが民間企業に勤務する部長、課長を対象に実施。期間は20年10月14日〜11月19日で、1310人が回答した。
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