拡大するポイントサービス市場 消費者の利用実態は?:楽天が調査
楽天が「2021年 ポイントに関する調査」の結果を発表した。現在利用しているポイントや貯めているポイントは何種類あるのか? 有効期限のあるポイントを失効させたことのある人の割合も明らかに。
楽天は1月27日、「2021年 ポイントに関する調査」の結果を発表した。調査期間は2020年12月23〜25日で、インターネットを通じて全国の男女1076人から回答を得た。
「あなたが現在使っている、もしくは貯めている、ポイントカード、ポイントサービスはいくつですか」と尋ねると、「2〜3種類」(36.5%)が最も多く、「4〜5種類」(35.7%)、「6〜9種類」(13.4%)、「1種類」(6.1%)と続いた。
「あなたが保有しているポイント・マイルで2020年1〜12月に失効させてしまったポイント(マイル)を教えてください」と尋ねると、「失効させたポイント(マイル)はない」(47.1%)が最も多く、「失効させたポイント(マイル)がある」(33.8%)、「分からない」(19.3%)と続いた。楽天は「分からない」と回答した人を含めると、半数以上の人が「有効期限のあるポイントを使い切れていない実態が明らかになった」としている。
「あなたはどこでポイントを利用していますか(複数回答可)という質問に対しては、「ネットショップでの買い物で使用」(70.5%)が最も多く、「実店舗(スーパーやデパート)での使用」(69.5%)、「コンビニでの使用」(50.2%)と続いた。
矢野経済研究所の調査によると、国内のポイントサービス市場の規模は右肩上がりで拡大している。2017年度のポイント発行額は1兆7974億円だったが、19年度には2兆円を突破。24年度には2兆4000億円を超えると見込んでいる。
同研究所は、20年度はコロナ禍の影響で消費が落ち込む可能性があるが、長期的には複数の共通ポイントサービスを導入する事業者が増えると予想している。ポイントサービス市場規模が拡大するに伴い、消費者の利用するポイントの種類や、ポイントを使う場も拡大していく可能性がある。
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