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アルペン大躍進、純利益3.3倍 背景に「密」回避の“2大レジャー”:21年6月期上期
アルペンの2021年6月期第2四半期(20年7〜12月)連結業績は、純利益が前年同期から3.3倍の78億2900万円。新型コロナの感染拡大が続く中、密を避けられるレジャー・スポーツの需要が拡大した。
アルペンが2月4日に発表した2021年6月期第2四半期(20年7〜12月)連結業績は、純利益が前年同期から3.3倍の78億2900万円だった。売上高は1205億3900万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は110億9200万円(前年同期の3.3倍)。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、アウトドアやゴルフなど、密を避けられるレジャー・スポーツの需要が拡大した。
キャンプ関連の需要が20年夏以降、高まっている他、アウトドアに特化した専門店「アルペンアウトドアーズ」が好調。在宅勤務の拡大に伴い、健康意識の高まりなどもあって、スポーツアパレルの需要も伸びた。
ゴルフ用品も売り上げを大きく伸ばしたという。アルペンは「(キャンプ同様)密を避けられるスポーツとして、ゴルフ市場が活況となっている」と指摘。主要メーカーと協業して販促企画、売場演出などを強化し、需要を取り込む。
また、在庫水準を圧縮し、処分販売が減少したことで、売上総利益率を改善。新型コロナの感染拡大を契機に、人件費や販売促進費、広告宣伝費なども見直し、営業利益も大きく伸びた。
21年6月期(20年7月〜21年6月)通期の連結業績予想は、売上高が前期比7.8%増の2350億円、営業利益が前期から3.2倍の133億円、純利益が84億円のまま据え置く。
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