「ジブリパーク」、愛知県に2022年秋開業 トトロやラピュタの世界観を再現:ハウルの城は高さ16メートル
愛知県は2月3日、2021年度の整備内容を発表。大村知事が会見で解説した。
愛知県は2月3日、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)に建設中の「ジブリパーク」の2021年度整備内容を発表した。
ジブリパークは2022年秋に「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3つのエリア、その1年後に「もののけの里」「魔女の谷」の2つのエリアの開業を目指している。先行3エリアは2020年秋に本体工事に着手済。
青春の丘エリア(約0.8ヘクタール)
青春の丘エリアには、『耳をすませば』に登場する「地球屋」や「ロータリー広場」、『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」を設置。既存のエレベーター棟を改修し、『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』で描かれる19世紀末の空想科学的要素を取り入れた内外装にする。
大村秀章愛知県知事によると、エレベーター棟はジブリパークのシンボル的存在とのこと。バリアフリー動線にあたるため、パークの開業に先立ち、2021年度中のオープンを予定している。
ジブリの大倉庫エリア(約0.8ヘクタール)
ジブリの大倉庫エリアは、「倉庫」らしさと懐かしさを感じる和洋折衷の建築空間をイメージしながら、常設展示室、企画展示室、映像展示室、遊び場、売店と喫茶、収蔵施設等を整備。既存の温水プールは撤去済で、現在は建物の基礎工事中。「ロボット兵がいる廃墟のイメージやアリエッティの目線、千と千尋の神隠しの不思議の町を楽しめる空間になる」(大村知事)。
どんどこ森エリア(約1.8ヘクタール)
どんどこ森エリアは、既存の「サツキとメイの家」に加えて、映画『となりのトトロ』の昭和の田園景観をイメージ。現在、和風管理棟の建設を進めている。休業中の「サツキとメイの家」は、2021年4月下旬〜10月末に一時的に再開予定。
もののけの里エリア(約0.8ヘクタール)
もののけの里エリアは、映画『もののけ姫』のエミシの村とタタラ場をもとにした和風の里山的風景を整備イメージにして、「タタラ場(体験学習施設)」「炭焼き小屋」、休憩処等を整備。既存施設『あいちサトラボ』の景観、環境との一体化を目指す。
魔女の谷エリア(約2.9ヘクタール)
「魔女の谷」エリアは、映画『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』などの北ヨーロッパ風の空間をイメージしながら、「オキノ邸」と庭園、「ハウルの城」と荒地、レストラン棟などを整備。
CGパースは白だが実際は映画を再現したデザインになり、内部には展示施設や乗り物、ハウルの寝室などが作られる。サイズは16メートルほどで、ビル4〜5階の高さになるという。
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