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3年で売り上げ13倍 自動車用電球メーカーが「幻のキノコ」生産に乗り出したワケ:ハナビラタケ(3/3 ページ)
自動車用の電球を製造・販売する大井川電機製作所が「幻のキノコ」と呼ばれる「ハナビラタケ」の生産に乗り出している。50年以上電球を作り続けていた企業がなぜキノコ生産を始めたのだろうか。
食べた人を笑顔に「ホホホタケ」と命名
20年8月には生産体制の強化に踏み切った。総額2億円を投じ、これまでの約10倍にあたる月間最大6万パックの出荷を可能とする生産拠点を新設。また2月5日に、食べた人々を“ホホホ”と笑顔にするという願いを込め「ホホホタケ」とブランド名を刷新した。あわせて公式Webサイトで調理方法や取り扱う飲食店の情報を掲載しハナビラタケの認知度向上を目指す。
「ハナビラタケを栽培している企業は他にも何社かあるが、サプリメントなどへ加工するために生産する企業が多い。私たちは、ハナビラタケのおいしさを広く知ってもらいたい」(中河社長)
コロナ禍で飲食店の休業が相次いでいるが、高級食材としての需要を見込んで、百貨店や高級スーパーなどへの売り込みを続けている。同社では、22年度に売上高1億円、25年までに10億円を目指すとしている。
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