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MIRAI 可能な限り素晴らしい池田直渡「週刊モータージャーナル」(6/8 ページ)

すでに富士スピードウェイのショートコースで試乗を試しているトヨタの新型MIRAIを借り出して、2日間のテストドライブに出かけた。

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ダメ出し

 さて、次はADASである。これはとても良くできている。加減速に関しては元々上手だったトヨタだが、今回も例外ではない。ステアリングのアシストは控えめではあるものの、よく吟味されている。ドライバーとアシストの主従関係がしっかり管理されており、ドライバーの意思に逆らう部分が少ない。もっとあからさまにアシストして欲しいというニーズはあるだろうが、ハンズフリーでないことを前提にすれば、意思に逆らってモーターが抵抗するような効きのものは避けたい。世の流れからいって、これも遠からずハンズフリー化されるのだろうが、その時トヨタがどう仕立ててくるのかに興味がある。

 ただし、このADASのインタフェースには注文がある。ステアリングの右側スポークにADASの各種スイッチが装備されているのだが、これが手触りだけで操作しにくい。わざわざボタンをツライチに処理しているのだが、そのせいでボタンの境目が分かりにくい。こと高速を走る限り、これらのスイッチはかなり頻繁に触るものだ。いちいち目視が必要ではダメで、特に頻度が高い加速と減速はツライチのシーソー式で操作に気を遣う。トグル式の方がずっと安心して操作できる。ここは要改善だ。オンオフのスイッチと加減速ボタン、車間距離調整の4つは、はっきり手触りで分かるように区分してほしい。


ADASのスイッチは改良の余地があり。手触りだけで操作するには使い勝手が悪い

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